首や脇の下、足の付け根などの"しこり"に気づいて当クリニックを受診される方は多くおられます。
正常でもリンパ節はこれらの部位に存在しますので、しこりがあること自体が病気の兆候というわけではありません。
ただし、サイズが大きい(おおむね1cm以上)、数が多い、発熱や体重減少・その他の体調不良を伴っている場合などはきちんと調べることが必要です。
- ✓ 痛みを伴うしこり
急に出現して痛みを伴うしこりは、多くの場合リンパ節の腫れが原因で、感染症(ウイルス、細菌、結核など)、亜急性壊死性リンパ節炎(菊池病)などが考えられます。
足の付け根の片側だけのしこりは、性感染症なども原因として考えられます。 - ✓ 痛みを伴わないしこり
痛みを伴わない大きなしこりは注意が必要です。悪性リンパ腫や白血病に伴う"しこり"は柔らかく、押すと動くような感触です。
一方、がんの転移に伴うしこりは、硬くてゴツゴツしており、押しても動かないような触れ方をするのが特徴です。