血小板数が10万/µL以下の状態です。健診などで血小板数の低下を指摘された場合は、まず、「本当か?」を疑う必要があります。
採血に時間がかかったりすると血小板数が実際より低く出ることがありえます。また、採血に問題がなくても、採血管の中で血小板が凝集して実際よりも低い測定値となってしまう体質の方もおられます。
真の血小板減少症の原因は、1)身体の中で血小板を作ることができない(再生不良性貧血、骨髄異形成症候群、急性白血病、栄養障害など)、2)作られた血小板が身体の中で破壊される(特発性血小板減少症、薬剤性血小板減少症、膠原病、人工弁の不具合など)、3)血管内で血液が病的に固まって血栓が形成され、血小板がそのために消費される(血栓性血小板減少性紫斑病、溶血性尿毒症症候群、播種性血管内凝固症候群など)があります。
危険な病気が隠れていることが多いので、もし、健診などで血小板数減少を指摘された場合は、すぐに血液内科を受診することをお勧めします。