首や脇の下、足の付け根などの"しこり"に気づいて当クリニックを受診される方は多くおられます。正常でもリンパ節はこれらの部位に存在しますので、しこりがあること自体が病気の兆候というわけではありません。ただし、サイズが大きい(おおむね1cm以上)、数が多い、発熱や体重減少、その他の体調不良を伴っているなどの場合はきちんと調べることが必要です。
01急に出現し、痛みを伴うしこり
- 感染症(ウイルス性、細菌性、結核性など)
- 亜急性壊死性リンパ節炎(菊池病)
若い女性に比較的多く、多くの場合首の片側だけにたくさんのしこりを触れます。喉の痛みや発熱を伴うことが多いです。
- 自己免疫疾患(膠原病)やサルコイドーシスなどの炎症性疾患
02痛みを伴わないしこり
- 正常?
正常のリンパ節でも首や足の付け根にしこりとして触れることがあります。
- 悪性リンパ腫
柔らかく、押すと動くような感触です。発熱や体重減少などを伴うこともあります。
- がんの転移
硬くゴツゴツしており、押しても動かないような触れ方をすることがあります